介護の仕事「一日のスケジュール」を知ろう!

介護の仕事では、働く場所によって時間帯や動き方が変わってきます。ここでは常勤職員の1日の流れを「訪問介護の場合」「デイサービスの場合」「入居系施設の場合」に分けて見ていきましょう。

◆訪問介護の場合

スケジュール例

8:00 出勤
事業所でミーティング、その日の訪問準備
9:00 1件目の利用者宅へ自動車で出発
9:30 1件目のサービス開始
30分の身体介護(デイサービスへの送り出しなど)
10:00 2件目の利用者宅へ移動
10:30 2件目のサービス開始
60分の生活援助(昼食の調理、食事の介助など)
11:30 昼食休憩(事業所に戻る、外食など随時)
3件目の利用者宅へ移動
13:30 3件目のサービス開始
60分の身体介護(入浴の介助、整容など)
14:30 いったん事業所に戻る
15:00 帰社
事務仕事(ケアマネジャーへの連絡、報告書類の作成など)
16:00 4件目の利用者宅へ移動
16:30 4件目のサービス開始
30分の生活援助(夕食の調理、台所の片付けなど)
17:00 電話連絡で翌日のスケジュール確認
利用者宅から自宅へ直帰
業務終了

朝は8時くらいに事業所に出勤して、その日の利用者訪問の準備をします。事業所によってはミーティングを行うこともあります。利用者宅への訪問には、自動車を運転していくことが多いですが、駐車場の少ない都心では自転車やスクーターのこともあります。訪問介護は、重度の利用者に対して2人でサービス提供する場合もありますが、基本的には1人で伺います。サービスの時間は、身体介護では20分未満・20分以上30分未満・30分以上1時間未満・1時間以上1時間30分未満・1時間30分以上(30分ごと)、生活援助では20分未満・20分以上45分未満・45分以上で介護給付が行われるため、これらの時間区分を元にスケジュールが組まれることになります(他に、身体介護と生活援助の混在パターンもあります)。訪問件数はスケジュールによって決まり、特に上限は定められていませんが、1日に4~5件程度です。利用者宅から次の利用者宅へは直接移動で、時間が空けばいったん事業所に戻ることもあります。事業所によっては、利用者宅に入る時・出る時に電話連絡を義務付けることもあります。すべての訪問予定を終えたら事業所に戻って、その日のケアの報告や書類作成などを行います。事業所によっては、直帰が許されている場合もあります。

上記のような一般的な対応以外に、事業所によっては予定されていた訪問以外にも、緊急時に随時対応として訪問介護を行う場合もあります。また、「夜間対応型訪問介護」の場合は、サービス提供が18~8時の夜間帯になります。そのほか、1日複数回・短時間の訪問ができる「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」というサービスもあり、この場合は看護と連携しながら、緊急対応・夜間対応も含めて柔軟に対応することになります。

◆デイサービス(通所介護)の場合

スケジュール例 ※7時間半のサービス提供の場合

8:00 出社
当日の利用者の確認、申し送りなど
8:30 自動車で送迎に出発
事業所にいるスタッフは迎え入れの準備
9:00 利用者の到着・迎え入れ
到着順にバイタルチェック(体温・血圧など)
水分補給して、ラジオ体操など
9:30 入浴介助
希望者に一般浴、個浴、チェア浴、寝台浴など個別に提供
入浴を待つ利用者は個別のレクリエーションや機能訓練など
11:30 昼食準備、口腔体操など
12:00  昼食の提供
食事の見守りや介助など
12:30 スタッフの昼食・休憩
利用者はお昼寝の時間
13:30 事務仕事
連絡帳に提供内容や利用者の健康状態の記録など
14:00 レクリエーション指導
15:00 おやつの提供
16:30 自動車で送迎に出発
17:00 帰社
車・事業所の清掃、ミーティングなど
17:30 業務終了

デイサービスの提供時間は、3時間以上5時間未満・5時間以上7時間未満・7時間以上9時間未満で介護給付が行われるため、午前・午後それぞれ3時間強のサービス提供を行う事業所と、午前中から夕方まで入浴や昼食も含めて7時間強のサービス提供を行う事業所とに大別されます。いずれの場合も、やはり朝は8時くらいに事業所に出勤し、送迎や利用者迎え入れの準備を行います。送迎車の運転は、大規模な事業所の場合は専任運転手がいる場合もありますが、大抵は介護職員が持ち回りで行います。その日の利用者数にもよりますが、送迎は1台で1~3名行うため複数の利用者宅を巡ります。送迎時は、利用者の家族と話ができる良い機会であり、利用者の体調や気になる点などの情報収集や家族への連絡確認を行います。

事業所では、送迎スタッフが戻ったら、介助しながら利用者を迎え入れ、まずはお茶などで水分補給しながら体温や血圧を測定・記録します。3時間強のデイであれば、皆で行う簡単な運動やレクリエーションなどプログラムを終え、またそれぞれの利用者宅まで自動車で送ります。7時間強のデイであれば、全員での昼食が昼の時間帯にあり、それと前後して希望者に入浴サービスを一人ずつ提供するといった形になります。プログラムについては各事業所の特徴となる部分であり、マシンを使っての運動を指導したり、昼食準備を皆で行ったり、介助しながら近所を散歩したりなどさまざまです。サービス提供時間中は基本的には利用者に向き合っており、明るく声を出して動き回っていることが多いものです。合間に行う、提供内容やバイタルの記録や家族とやり取りする連絡帳の記入も、大切な業務の一つです。
利用者のいない時間帯には、事業所内での申し送りやミーティングなども行われます。ケアマネジャーとの連絡、入居希望者の見学、行政による調査指導なども随時入ってきますので、管理者が中心となって対応していきます。

入居系の施設と違って夜勤はありませんが、事業所によっては最近は介護保険外の自費のサービスとして、早朝や夕方~夜間に食事や見守りの提供を行うといったことも出てきています。

◆入居系施設介護の場合

スケジュール例 ※出退勤は早番者として記載

7:00 起床
※夜勤者から早番者への申し送り
離床・移乗介助、トイレ誘導など
8:00 朝食の提供
刻みやペースト食など利用者の状態に合わせて用意
食事介助、食後の服薬、歯みがき介助など
9:30 定期的な訪問診療
医師による診察、看護師による採血などの処置への立会い
10:00 午前の入浴介助
希望者に一般浴、個浴、チェア浴、寝台浴など個別に提供
12:00 昼食の提供
※日勤者・遅番者は利用者と一緒に昼食
 早番者は食事休憩など
食事介助、食後の服薬、歯みがき介助など
13:00  口腔ケア、排泄介助など
14:00 午後の入浴介助
入浴終了後は風呂場の掃除など
15:00 おやつの提供
16:00 レクリエーション指導
※早番者は記録をまとめて業務終了
18:00 夕食の提供
刻みやペースト食など利用者の状態に合わせて用意
食事介助、食後の服薬、歯みがき介助など
19:00 就寝
就寝の見守り、介助

シフト時間例

スケジュール

24時間365日を見守るために、基本的には3~4交代制のシフトを取っています。週末や祝日、GWや年末年始などもシフト制で24時間のケアを行っていきます。シフトは1ヵ月ごとに組まれ、前月末までには各スタッフの希望を踏まえて確定されます。時間帯としては、一例ですが、日中のケアは9~18時の日勤を中心に早番、遅番を置いて対応します。食事・排泄・入浴の介助、水分補給、散歩、レクリエーション指導などの業務が随時入り、そのときどきに勤務しているスタッフで業務を分担し、協力して入居者のケアに当たります。

夕方から朝にかけての夜間帯は夜勤スタッフが対応します。仮眠を取りながら入居者の安全確認に留意しつつ、排泄や水分補給、体位変換、緊急のコール対応など幅広く対応します。夜間に特に気をつけるべきは、入居者の発熱や急変に対する対応です。あらかじめ協力医療機関に急変時の対応について確認しておきますが、夜間でも看護師や医師に指示を仰いだり、救急車を呼ぶ必要のある場合もあり得ます。救急搬送の場合は付き添いで一人が同乗していかねばならないこともあり、そうした状況に備えて夜勤は複数名で行うことが普通です。少ない人数でこうした判断を行わねばならないのは、夜勤ならではの難しさと言えます。最近は、入居施設における看取りも介護給付上で加算が付くなど推進される傾向にありますが、夜間帯にそうした対応に当たる可能性も大きく、介護職としてサポートする医療的な経験や判断力もより求められていくでしょう。

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